EDによる不安とストレスで夫婦仲が悪い男性

ED(勃起障害)

2021年11月12日
市川市行徳  H.Mさん  (男性)  IT企業役員  37歳
初 診 X年3月
主 訴 勃起障害
診 断
既往歴
社会歴
現病歴 妊活を初めて1年が経ち、夫婦で一緒に検査を受けるのですが、その都度精子の運動率があまりよくないと言われています。 原因は不明。 妻とタイミング療法も行っていますが、妊活を始めてからうまく勃起せずに最後までできないこともあり、申し訳ない気持ちと気まずさによりストレスを感じています。 今回、妻が不妊治療でお世話になっているこちらの鍼灸院の先生にご相談しに来ました。

施術・経過

背景

考察

ED(勃起障害)については様々な要因がありますが、ある統計においては4人に1人が精神的な問題で「セックスを困難に感じる」と答えており、この男性の場合も検査上身体的な問題はないため、妊活へのストレス=心因性ストレスによって引き起こされたものだと判断し鍼灸施術を行いました。
心因性ED(勃起障害)では「ちゃんとしなければならない」など緊張や焦りに駆られてしまい、思うような性行為ができない人が多いと言われています。
また、失敗体験から不安や劣等感に繋がり「次も上手くできないかもしれない」というイメージを持たせ、一層症状から抜け出せない状態が続きます。
鍼灸でできることは、心身のリラックス(体の緊張やコリへのアプローチ)を行い、臀部へ鍼刺激をします。
この鍼刺激は骨膜へ刺激を行うのでお尻に強い響きを感じることがありますが、成人男性数十名に同様の施術を行った検査によると、臀部への刺激は精子運動率向上や精液検査に有効であるとわかっています。

Hさんには首肩と臀部への刺鍼を習慣的に通院し、精液検査採取の前日にも同様に施術を行ったところ、数値が回復し無事に同年6月、子どもを授かることができたと報告をいただきました。
現在は奥さんのマタニティ疾患をメインに施術を行っていますが、男性も体調管理の重要性を感じ、月に2度メンテナンスで通院しています。
心因性(精神性)ときいて良いイメージを持たれないかもしれませんが、日常生活のストレス、失恋、離婚、夫婦間のトラブル、男性器コンプレックスなど要因は様々です。
失敗やトラウマを強く意識すると、脳の性的興奮を感じる神経が不調を起こしてしまうのです。
これらはトラウマからの解放や成功体験を増やすことで解消されていきます。
なかなか人に相談しづらい症状かもしれませんが、悩みを打ち明けることで緩解していくこともありますので、まずはお気軽にご相談ください。
また、加齢による精力低下、勃起障害などもこれまで数多くの方が来院されました。同性としてお力になれると思います。ご来院お待ちしています。

施術プラン:自律神経の鍼灸(担当 那須)