逆流性食道炎による胃もたれ感を訴える男性

逆流性食道炎

2021年10月16日
浦安市新浦安  S.M  (男性)  海運会社社員  35歳
初 診 X年5月
主 訴 胃もたれ感
診 断 逆流性食道炎
既往歴 乾燥性角結膜炎、アレルギー
社会歴
現病歴 X年6月

施術・経過

背景

考察

患者はX年4月に〇〇県から上京。
これまで造船会社に勤めていましたが、職場の人間関係に疲れて転職。
現在は貨物船に関係する品質管理の仕事に就いています。
これまで長くにわたり施術を担当させていただきましたが、彼の優しさや真面目さが日本の風土に合っていないという印象を受けました。
中学卒業後、〇〇県から単身オーストラリアの高校へ進学、大学卒業までの7年以上をオーストラリアで過ごしたそうです。
そこには両親の教育方針が関係していますが、後々にこの環境がかえって日本での暮らしにおいては心身に負担をかけるようになっているのではないかと思います。
卒業後、都内にある外資系医療機器メーカーに就職。
残業や休日出勤などで体調を崩し、故郷で転職することにしたそうです。
しかし、そこでも県民性や閉鎖的な社会に対して次第に身体の状態が崩れていきます。
このようなことは特別なことではなく、現代社会では多くの人が苦しんでいることだと思いますが、患者の場合には医療機器メーカーに就職をしてから自律神経の働きが崩れたことによって主訴が治らない原因になりました。

今回、疲れやすい、寝汗をかく、頭重、耳鳴り、視力低下、眼精疲労、胃もたれ、腹が張る、皮膚のかゆみ、ということに対して原因を探りながら計画を立て、週に1度、2週に1度、3週という形で施術をおこないました。逆流性食道炎については3回までの施術で改善。
しかし、プライベート、仕事でのストレスが重なって発症する皮膚の痒みについては鍼灸の有効性は診られませんでした。

施術プラン:自律神経の鍼灸(担当 那須)