初 診 | X年11月 |
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主 訴 | 腰痛 |
診 断 | 腰痛症 |
既往歴 | |
社会歴 | |
現病歴 | 昨日、実家の畑を両親の代わりに耕して負傷。 時間が経つにつれて悪化したような感覚があり、実家近くの鍼灸院へいった。 帰宅後、一人では歩行困難のため奥様の補助付きで以前よりかかっていた「はり温灸治療院カラダノミカタ」に来院。 |
以前から蕁麻疹様の皮膚炎が診られている。
問診時に酒を好んで飲むことを確認していたが、今年の健康診断にて肝機能の数値が良くなかった。
しかし検査結果に関係なく酒を控えることはしていない。
脉は炎症亢進を示しており、腹診では肝臓周辺の腫れも見受けられた。
全身の炎症を抑え、解毒処置、腰痛へのアプローチを複合的に週2回おこない、2回目の鍼灸治療後には一人で歩行できるようになる。
6回目の施術にて腰痛は緩解。蕁麻疹のような全身の炎症も落ち着いてきたものの未だに赤みが残る。
本人が腰痛の再発防止と体質改善を希望されたため、解毒・抗炎症の生活指導を現在もおこなう。
鍼灸治療の基本は「未病治」であるため、痛みが起きてからでは対症療法でしか力を発揮出来ないが、今回の症例のように腰の痛みばかりに囚われると、時間とお金が消費される施術になってしまう。
本人も気がついていない習慣、内臓の状態、身体の違和感に気がつき施術を行うことで最短の回復に繋がると考える。
今後はSさんの希望により炎症体質の改善、生活習慣の改善、過度な飲酒を控え痛みの出にくい身体を目指していく。