慢性腰痛に苦しむ会社役員の男性

腰痛

市川市行徳  K.R  (男性)  会社役員  68歳
初 診 X年2月
主 訴 慢性腰痛
診 断
既往歴 盲腸、胆石
社会歴
現病歴 10数年前に盲腸になり手術を行った。 術後は仕事も忙しくなり、体に堪えることが増えてきたがゴルフやウォーキングをかかさずおこなって健康管理には人一倍気を使ってきた。 しかし腰が気になるようになり病院で診てもらうと腰椎3番の状態がよくないと診断された。 その頃から腰に対して、いろんな治療法を試して、痛み止めも服薬してきたが、治っているように感じない。 どの方法も合わなく、腰痛が癖になってしまうと将来仕事を続けられなくなってしまうのではないかと心配になり、今回最後の手段で鍼灸を希望した。 効果があるなら続けてみたいと思う。 これまでの慢性腰痛は腰方形筋の過緊張によるものでした。 なぜ腸腰筋の緊張が強く出ていたかというと、盲腸の手術の際、腹部にメスが入り、その傷跡によって体のバランスが取れなくなったことが原因でした。 また、男性はストレスを感じるとチョコレートや羊羹などの甘いものを欲してしまうため肥満体質でした。 運動も腰の痛みで止めていたので内臓下垂が顕著に出ていました。 これらの症状は1度きりの施術では原因追及ができず患部(腰)のみの鍼灸になってしまいます(標治)。 男性に十分な説明を行い理解されたうえで週に2度の鍼灸を行いました。

施術・経過

初診 腰部の刺鍼・下垂処置
第二診 瘀血処置
第三診 古傷処置
第四診 補気
第五診 全身調整
第六診 以降略

背景

考察

現在腰痛は緩解し、週に1度のメンテナンスを行っています。鍼灸の神秘的な回復速度に理解を示され、血圧の管理やその他症状の相談も順に診ています。
Kさんは「どこの治療院に行っても治らなかった」と話していますが理由として、その治療院が腰の症状にしか目を向けていなかったこと、もしくは患者自身に理解できるような施術の工程を説明できていなかったのかもしれません。
慢性(長期的)の痛みや疾患は1度の治療で回復することは一時的にしか起こりえません。患者さんの中で「1回やってよかったけど、すぐに戻ってしまった」と話す方がいますが、それは効果がなかったのではなく、症状が出始めて痛むことから他の部位で庇うこと、その時の飲食の質、人間関係、その他ストレスを慢性痛の原因の一部として加味していないからです。

「はり温灸治療院カラダノミカタ」では「PDCAサイクル」に基づき施術プランを組みたてています。
これらは管理業務の手法として古くから根付く方法で、鍼灸・整骨院業界にかかわらず他業種に適合する考えの1つです。
PDCAはそれぞれの頭文字をとったもので、Plan(プラン)Do(実行)Check(評価・測定)Action(対策・改善)、これらを順に行うことで的確な施術を行える方法です。たとえるなら「起承転結」で、これらを無視して施術をしてしまうことは、何の解決にもならないでしょう。

まずは症状に対する病態把握を行います。
今どのような状態か、どうすると悪化するか、そして、なぜこのようになったか<きっかけ探し>を行います。
これらは起承転結の「起」ですので、ここを把握できて施術がスタートします。
わからない場合は体に現れる皮膚の状態や匂い、舌、脈、腹などの分析を行い現在どのような状態かを探っていきますが、患者さんからしたら(とりあえず腰に刺してくれればいいのに。)と思われるかもしれません。
しかし、それでは治らなかった経緯をすでに伺っているので回復を望んでいる場合はPDCAのプランを立てて施術を行いますので、ご理解いただけたら根気よく通院されることをお勧めいたします。
どんな些細なことでも私たちは回復へのヒントとして受け取り、今後の施術プランに組み込みます。
その頃の様子や心情、現在の人間関係、生活環境など日常的なあなたのことをお私たちに教えてください。

私たちはリラクゼーションとしての鍼灸ではなく、目的を持った鍼灸を志しています。
少しでも症状が最短で回復に近づくこと、目標達成のため無駄な鍼は行いません。
いつまでたっても治らない症状、原因不明の不妊症などはまずは当院にご相談ください。

施術プラン:特殊鍼灸(担当 田嶋)