右股関節の痛みに困るマンションの管理人さん

股関節痛

2021年10月17日
市川市行徳  F.A  (女性)  マンション管理人  65歳
初 診 X年4月
主 訴 右股関節痛
診 断 右大腿骨の関節軟骨が1.5センチすり減っている
既往歴 先天性股関節脱臼の可能性あり
社会歴
現病歴 これまでスーパーでパートに就いていたが定年のため退職。 現在はマンションの管理人として清掃や花の水あげなどをおこなっている。 そんな中、清掃中に股関節が痛くなったが、〇〇県への帰郷の際に長い距離を歩いたからかもしれないという。 X年3月に整形外科へ行きレントゲンを撮ると、右大腿骨の関節軟骨が1.5センチすり減っていると診断。以降、電気やリハビリをおこなうと同時に、筋力をつけるように指導され週に3回運動を始めるが痛みが取れず鍼灸院に来院。

施術・経過

背景

考察

今回、患者の希望は発症の原因を知りたいということ。どうしても西洋医学も東洋医学も好きになれず、体に何かを施されるということが苦手だといいます。
患者の痛みは何年か前に膝痛としてきっかけがあり、その時は医師からダイエットを促されたそうです。そのため、おじやダイエットをしたと話します。
それから体重は落ちたそうですが、同時期に親の葬儀などで帰郷する機会が増えてしまい、忙しい時間を過ごしたそうです。
この方の病態把握を進める中で気になることは、腹筋が弛緩、腹圧などの低下などで下方に筋が引っ張られているということ。
また徴候も確認できるため、過去の既往も含めて考えるべきだと思いました。
そのため、弛緩した筋肉や靱帯を締め、腹筋の緊張を図り、腹腔内臓の血流を改善することにより関節痛や神経痛に対してアプローチする必要があります。
そのため対症療法として股関節をゆるめるのではなく、腹圧を高めるために鍼灸と漢方を併用することを提案。しかし原因が分かったことで継続しての施術はおこないませんでしたが、カウンセリング時に話したことを守っていただいたことで症状が悪化することなく生活を送れているそうです。

施術プラン:特殊鍼灸(担当 田嶋)