初 診 | X年7月 |
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主 訴 | 突発性難聴 |
診 断 | 突発性難聴 |
既往歴 | 先天性脳性麻痺・下肢麻痺 |
社会歴 | |
現病歴 | X年4月に耳が聞こえなくなる。6月に耳鼻科で突発性難聴と診断。 薬を1週間分処方され、翌週に中規模病院で検査をするが回復していない。 そのため8月末にCTを撮ることになっている。 現症: 所見:脉状(数・緊・尺落) 腹診(胸脇苦満、腹動、小腹不仁、裏急) 局所診(天牖LR、翳明LR、胸鎖乳突筋LR) |
現在、患者は特別支援学校へ通う高校3年生です。
卒業後の進路選択やクラスでの係、学校行事の取り組みなどが忙しくなってきた本年2・3月頃から身体の変化は現れていたようです。
また、進路のこともあり今年から下校はバスと電車を使うようになって身体への負担は増えました。
このことや性格面などを含めても患者にとって大きな負担がかかっていたように思う。
さて、今回の突発性難聴ですが、ステロイド服用しても回復していないことを考えると炎症や感染は起きていなかったと考えられます。
第1診目:扁桃処置+兪府、瘀血処置、肝門鬱血処置
第2診目:扁桃処置+兪府、瘀血処置、肝門鬱血処置+脳循環・内耳循環の改善
患者の場合、ストレスによる影響が大きいのではないかと考えられる点として、頸部の緊張と腹部の緊張があげられます。
性格は同調型(社交的で明るく行動的)であるため、環境による変化が負担になっていると想像できます。以上のことから身体のサインに合わせて施術をおこないました。
第2診目にお母様が「帰りの車内で眠そうにしていて、帰宅後は寝てしまいました」という言葉からも分かるように、自律神経調整へのアプローチはできており、主訴である突発性難聴の改善には頸部から胸部、耳周辺の緊張をとることで椎骨脳底動脈血流促進をおこなう。
追伸
4回目に治癒
東京医科歯科大学にて検査をおこない治癒を認められる。