初 診 | X年8月 |
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主 訴 | 目の疲れ、肩こり、頭痛 |
診 断 | |
既往歴 | |
社会歴 | |
現病歴 | 3か月前から目の疲れを感じはじめた。 特に近くを見たときに疲れを感じる。 目の疲れが酷くなると頭痛や肩こりが起こりやすい。 市販の目薬も効果を感じられない。 仕事上PC作業を10時間以上行うがテレワークになったせいか上手く休憩を取らずに丸1日中仕事をしているようになってしまった。 普段からイライラしやすく、時々まぶたがぴくぴくと痙攣し眩暈もする。寝つきも悪く睡眠時間は平均4時間。どうにか体を改善したい。 |
眼精疲労とは、パソコンやスマートフォン作業の持続時間によって「眼の疲労」「目の圧迫感」「頭痛」などを生じる症候群のことです。その他目の症状では目の痛みやまぶしさを感じる方もいらっしゃいます。
Fさんは目が充血し乾燥状態。
体は背中、左肩、左腕の緊張が強く出ており今は腕を背中に回すのも困難だそうです。
腕や肩、足先のツボを押して痛みが顕著なところを鍼で刺激していきます。
コリが認められるところへの鍼刺激は響き感を伴いますが、筋肉の緊張度合によるものです。
強く響けばそれだけ緊張していたと判断します。
筋肉が緩み血行が改善されると全身に血液が巡り始めるのでコリや緊張が緩和されます。
目の疲れには眉上に顔用の鍼で刺激を入れます。
ここのツボは過敏になってしまった神経をリラックスさせ血行を改善してくれます。
ここは皮膚が薄いので出血することもありますが、うっ血が改善されると視界が明るくなるなど顕著に症状が改善されていきます。
初診後は週に1度通院されていますが、Fさんの場合すぐには回復しません。
なぜなら生活習慣(仕事の作業)によって起こる症状なので、仕事を休めば回復していきますが仕事と治療を平行して行っているので徐々に回復を促すしかないのです。
初診時、Fさんは時間もないので1回で良くなる、良くしてくれるものだと思われていましたが、生活習慣によるものだとご理解いただけたので通院することにも抵抗なくされています。
通院して1か月経った現在は、まぶたの痙攣・頭痛がほとんど出ず睡眠の質も改善されてきました。
肩や目の疲れは仕事量によって現れますが、自分でオーバーワークに気が付けるようになったので男性自身で調整しながら仕事を行えるようになったそうです。たかがコリだと思って放置すると、コリが習慣化していき常に痛みや不快感を伴うようになります。
全身は筋肉(筋膜)で覆われており血行不良になった筋に流れる血液は塞き止められ、そのキレイではなくなった血液が全身をめぐることになります。
キレイではない血液(瘀血)は全身を巡り、どこかの血管内に留まると炎症が起き痛みを伴うことがあります。
肩のコリから何故か全身の倦怠感。眼精疲労から頭痛など、関係ないと思っている症状があちこちに現れるのはそのためです。
全てあなたの体で起きている1つの事象、これには体質改善が必要です。
体質改善には約3か月を有すると言われます。人間の中にある60兆個の細胞が新しいものに入れ替わる必要な期間です。
個人差はありますが週に1度通院を3か月継続されることをお薦めいたします。
疲れにくい体、回復の早い体、アンチエイジングとしていつまでも若々しい体になりたい方はぜひ1度当院へご相談ください。
鍼灸以外のご提案や他院へのご紹介、トレーニングのアドバイスなど積極的に行い、目標に向かうあなたをサポートいたします。