保険会社勤務の男性が試験後に痙性斜頸を発症

痙性斜頸(頸部ジストニア)

2021年11月28日
市川市妙典  O.N  (男性)  保険会社勤務  48歳
初 診 X年6月
主 訴 頸部の緊張
診 断 痙性斜頸
既往歴 肋骨骨折、左第4指骨折
社会歴
現病歴 X年8月の朝に頭を動かすと首が突っ張ていることに気が付く。 このころ資格試験のため、通勤時間、昼食中、帰宅後と1日の多くの時間を試験勉強に費やしていた。 そして試験合格後に発症。 整形外科にて痙性斜頸の治療を受けるが効果はなく、整体院で整体治療を受けることにした。 そこで整体師からボツリヌス菌注射を進められ、〇〇県にある病院にてボトックス注射を月に2回摂取しながら整体を併用してきた。 その後、「はり温灸治療院カラダノミカタ」に転院。

施術・経過

背景

考察

痙性斜頸の特徴として、(1)頸部筋群の緊張(2)不安緊張によっての増悪(3)症状への執着(4)抑うつ症状(5)失感情傾向 などがあげられる。

Oさんが発症した背景には様々な事柄が影響しているが、家族歴や社会歴からくる影響が大きいと感じた。
それらは気質的なものとしてではなく、心理面からくる機能的なものとして現れているのではないか。

実際、家族の話をしているとき、症状について確認をしているときに症状を有すことが多い。そのため鍼治療中及び治療後の確認はおこなわないようにしている。

3か月程度、週に1回の鍼灸治療をおこない、疼痛及び筋緊張が緩和していることでまっすぐに立つことはでき、頭の位置は正常な範囲である。
しかし、これらは心理面により影響するため、定期的にケアをおこない、心身のバランスを整えるために漢方を取り入れることをすすめている。

施術プラン:自律神経の鍼灸(担当 那須)