初 診 | X年6月 |
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主 訴 | 生理時に起こる頭痛 |
診 断 | |
既往歴 | 特記事項なし |
社会歴 | |
現病歴 | 小学生の頃から肩こりに悩まされており、月経がはじまると症状が悪化。 初潮は中学2年生、その頃から月経周期が乱れていて生理のたびに頭痛が発症。 排卵痛を有し、月経前違和感(PMS)もある。 痛みは2~3日目にかけてあり出血量は少ない。 自覚としては下腹部が冷えていて温めると楽になる。 |
初診時に腹部の冷えが強く出ているため背部に鍼をおこない、冷えが抜けたことで頭にある違和感が軽減することがわかりました。
その後、仰向けになり手足に刺鍼することで脉状は変わり、舌苔にも変化が現れます。
このような形で状態に合わせて施術をおこなうことで2回目、3回目の施術を終えた時には頭痛は治まっており生理後の体調は回復。
翌月の生理に向けて腹部の冷えを改善するための施術を継続しておこないました。
今回のような訴えに対するポイントは、過去にさかのぼって体調の変化を把握することだと思います。
また中医学的にも女性の体の病は生理時の状態(痙攣、不眠、下痢、帯下、鬱、胸痛)を細かく把握することで本質は改善へと向かいます。
そのためカルテを記入する際は既往歴を必ず記入してください。
そうすることで改善が早くなります。