初 診 | X年8月 |
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主 訴 | 浮腫み |
診 断 | |
既往歴 | |
社会歴 | 美容師 |
現病歴 | 現症:疲れやすい、イライラする、頭重、鼻詰まり、便が固い、手足の冷え、口まわりのニキビ 所見:脉状(遅・滑・尺落) 腹診(天枢R、胸脇苦満LR、大巨R) 局所診(天牖L、翳明L、胸鎖乳突筋L、肩井L、陰陵泉LR) |
Yさんはエステの仕事に就いており、職場の環境は冷房が効いているため寒いそうです。
そのため大椎に施灸をして身体を温めました。
すると施術後に主訴は軽減、他の症状も取れました。
しかし、施術後にAさんが「お腹周りの脂肪や足の太さが変わらない」という話が。
その話から分かったことは、Yさんの諸症状は「下垂」による影響が大きいというもの。
それにより、腹筋の弛緩、腹圧の低下などによる内臓下垂が起きているため、内腹斜筋外腹斜筋および腹横筋が下方に引っ張られて鼠蹊部から下肢にかけて血行障害を起こします。つまり、これらを改善させることで腹部内臓の血流を改善させることができるため痩せなくとも本来の位置に安定することで代謝が上がります。
各所見をとるために「触れる」ことは重要ですが、臨床は生きたものですから「会話」の中に発見が沢山隠れているものです。
次回、このキーワードを元に浮腫みの原因に対してアプローチしていきたいと思います。