初 診 | X年7月 |
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主 訴 | 月経前症候群 |
診 断 | |
既往歴 | 右足捻挫 |
社会歴 | 看護師 |
現病歴 | 所見:脉状(数・緊) 腹診(裏急、腹動) 局所診(天牖R、翳明R、胸鎖乳突筋R、肩井R、陰陵泉LR) 火穴診:然谷L、行間R、労泣LR |
現在、6歳と1歳のお子さんがいるDさん。
第1子の出産後から月の半分(排卵後から)はイライラしてしまい身体も浮腫むようになったそうです。
最近1ヶ月はとくに酷くなったそうですが、お子さんのイヤイヤ期と反抗期による影響が大きいかもしれません。
さて、この症状ですが不快な身体精神症状を特徴とします。
【月経前症候群の原因として考えれているもの】
①ホルモン異常説
②水分貯留説
③内因性オピオイド説
④セロトニン説
⑤プロスタグランジン説
⑥ビタミン欠乏説
⑦炎症・アレルギー説
⑧精神的要因説
西洋薬では、抗うつ剤、経口避妊薬などが使われていますが、Dさんは産婦人科で抑肝散(体力は中程度で、怒りっぽい、興奮しやすい、イライラするなどの症状のある人に用いる)を処方されていました。しかし、この場合は気と血の滞りによる瘀血へのアプローチが必要になるため、「怒り」を抑えるだけでは意味がありません。
所見に合わせての施術とこの状態に至った経緯に対しての施術が必要です。
今回は骨盤鬱血処置により全身の不定愁訴、鬱血、浮腫、疼痛などに対してアプローチすることで、女性ホルモンのバランスを整えるための施術をおこないました。
施術後、所見での症状は軽減しており、施術効果を継続させるために漢方を摂ることを提案。
次回、体調に合わせて施術を行う予定です。