初 診 | X年6月 |
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主 訴 | 首の痛み、冷えのぼせ |
診 断 | ストレートネック |
既往歴 | 花粉症 |
社会歴 | 音楽教師 |
現病歴 | 12、13年前から首が痛くなり、2,3年前から冷えのぼせも出てきた。 |
患者はこれまで花粉症に対して他院で漢方と鍼灸を1年受けてきました。
しかし改善されないということで当院に来院されました。
初診時に気になった点は、身体の細さと顔の血色、そして会話のスピードです。
そして二,三手先のことを考えながら行動している印象を受けました。
また、芸術家タイプであり、せっかちで繊細な部分を兼ねそろえています。
婦人科については、初潮が13歳、出産は33歳。月経周期は不定期。
月経前の違和感などはありません。
今回、首の痛みに対して依頼を受けましたが施術後2日で再発。
再度、カウンセリングをおこない、過去にどのような漢方を飲み、どのような治療を受けてきたのかを確認。すると婦人科の影響が強く出ていることが分かりました。
そのことから、ストレートネックに対する施術よりも婦人科の漢方を服用してもらいながら施術を行うことを提案。
しかし、過去に漢方の効果が得られなかったことに対して不満を抱いており、漢方に対しては疑心暗鬼のまま婦人科に対する施術をスタートしました。
すると効果がよく痛みの性質も変化し始めました。
そして、紹介した内科で漢方をもらいましたが、その漢方は以前に飲んでいたものでした。
このことについてお伝えしたいことは、東洋医学は西洋医学と違うということ。
東洋医学は過去に遡って現在の状態(体質・病状)を診ます。
だからこそ四診が重要でありバイオリズムを確認しながら施術をおこないます。
結果として、首の痛みは激しく出ることはなくなり、生理周期によって変動があります。その理由は、排卵、月経によって経血が体外へ出れば体力の消耗、体温の低下とも関係するからです。患者は漢方を飲み始めてから肉付きが良くなり体力もつきました。
そのため、首の痛み、冷えのぼせも落ち着いています。