初 診 | X年10月 |
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主 訴 | 上肢のしびれ |
診 断 | |
既往歴 | 頚椎椎間板ヘルニア、交通事故による腰部骨折・脛骨骨折 |
社会歴 | |
現病歴 | 数年前から右腕から右手の指先にかけて痺れを感じるようになった。特に仕事中に痺れが顕著になる。 整形外科で頚椎ヘルニアと診断され、牽引療法を行ったがあまり改善しないため、近隣の整骨院でマッサージ、牽引、通電療法をおこない症状が一旦軽減。 しかし、半年前からまた同じような痺れを感じるようになり、友人から「はり温灸治療院カラダノミカタ」を紹介され受診。 |
Dさんは20代の頃から機械工場に勤務しており、現在は自営で決まった機械を扱う職人として、約20年以上同じ姿勢で作業を行ってきた。
姿勢は右上肢を挙げレバーを操作し、左半身で体重を支えるような状態。
整形外科や整骨院からもこの姿勢による影響だとの指摘を受けたが、本人もこの姿勢が原因の1つであると思っている。尚、鍼灸が初めてであり鍼に対してやや恐怖を感じている。
鍼に対して恐怖感があるため、問診を丁寧に行い最低限の必要な箇所に鍼を行うことに了承をいただき、頚部のこわばった筋に対して鍼を10分間置く。残りの部位はお灸や通電療法を行った。
痺れに関しては1回の治療でほぼ気にならなくなったと喜んでいたが、筋が緩み血行が促進された一時的なものであること、仕事によってまた痺れが出現することを伝え、本人も納得し間隔を空けずに週に2回程度の施術をおこなう。
その後、3ヶ月経過した頃に完治として鍼灸治療を終了。
姿勢を支えられるような筋トレや、作業後は患部を温めるように指導をおこない、再び疲れや痺れを感じたら早めの来院をするように伝えた。