変形性股関節症に悩む高齢女性

変形性股関節症

2021年11月19日
市川市行徳  H.M  (女性)  生花店勤務  59歳
初 診 X年4月
主 訴 変形性股関節症
診 断 変形性股関節症
既往歴 腰椎椎間板ヘルニア
社会歴 会社員
現病歴 きっかけは不明だが、朝起きたら急に歩けなくなり、病院に行ったところ股関節の調子が悪いと言われた。痛み止めを処方されており、服用中は歩けるが仕事終わりにはまた痛み出す。 自転車で通勤しており、朝の時点で足を持ち上げてペダルを漕ぐのが困難な時がある。その日は薬を飲むがなるべく飲みたくない。まずはこの痛みだけでもどうにかしたい。若いときに登山をしていたが、行けるのならまた登山できるようになりたい。

施術・経過

背景

考察

元々登山が好きだったこのHさんは、30代まで10㎏の荷物を背負って登山を楽しんでいました。
出産の影響で骨盤部が緩み、今まで鍛えられていたモモやふくらはぎの筋肉が落ちて股関節を支えきれなくなっていたようでした。
骨格の矯正は当院では行っていないため、まずは変形によって起こっている筋肉の張りに対してアプローチします。
低周波鍼通電療法(パルス)を用いて腹・骨盤周り・モモに鍼を行います。
刺激は強くありませんが通電することにより筋緊張を緩めることができます。
軽く筋トレを行うくらいの刺激なので鍼の後は筋肉にやや疲労感が出ますが、刺激されることによって出産などで下垂した筋肉に軸ができ、自分の体重を支えられるようになります。

Hさんは整骨院と併用し、週に2回の施術と食生活の注意、自宅でのトレーニングを行っています。
症状が重たいため未だに痛みは残りますが、現在は毎日痛むわけではなく天候によって痛みが左右されているそうなので自律神経の調整も行いながら、少しずつ回復に向かっていることを実感しているようです。
登山をもう一度行うため度々通院してもらい、一緒に快適に過ごせる日を目指しています。
整形外科では生まれつきの変形は仕方ないと言われることが多いので、痛みが出ていてもそのままにする方、もしくは股関節の手術を行い、リハビリに苦労する方など様々です。
生まれつき(先天性)と言っても、今回の女性のように(産後の筋力低下と自律神経の乱れによって痛みが生じた など)理由が明確な場合は施術し改善に向かうことができます。
症状名は同じでも、痛みが出るきっかけは人それぞれです。
根本から治療し、痛みが出ないようにしたい、手術以外でどうにかしたい、痛み止めの薬を飲みたくないと思われている方はぜひ1度ご相談ください。

施術プラン:特殊鍼灸(担当 田嶋)