体外受精前に鍼灸で身体の状態を良くしたい女性

不妊治療

2021年10月25日
浦安市新浦安  O.T  (男性)  専業主婦  35歳
初 診 X年6月
主 訴 不妊症
診 断
既往歴
社会歴
現病歴 前回の採卵を使って今週末体外授精を行うが、その前に身体の状態を良くしておきたい。 出来ることをしておきたいので今回初めての鍼灸に挑戦した。 また、妊活のため仕事を退職したが家事の負担や長時間同じ姿勢でしたところ首や肩が凝るように。 そのため、首肩もみて欲しい。 その他症状;頭痛、立ちくらみ、鼻疾患、耳鳴り、腹の張り、下肢の冷え 所見:脈(沈・数)腹診(天枢R、腹動)局所(天牖L、肩井・陰陵泉、頭瘀血)

施術・経過

背景

考察

患者はこれまで働きながら妊活に取り組んできたが、忙しさやストレスにより思う結果が得られず、現在は退職し妊活に取り組んでいる。
職場でのストレスは無くなったが、家の中でもやることを探してしまい、時間を見つけては妊活について考えてしまうなど心やすまることが少なかった。
5月から体外授精へ切り替え今回で2度目のチャレンジだが、成功させたい一心で取り組んできたため身体の緊張が強く、腹動や頭部の瘀血を確認。
これらの情報からこれまで必死に頑張ってきた彼女の思いを感じた。
身体の冷えも気になったが、予定日まで時間が無いので今回は、自律神経の調節、血行の促進や緊張の緩和をし、できる限りの婦人科をメインにおこなった。
次回移植後に来院予定。(当院では、移植後の着床率UPのために前後24時間内に鍼灸を受けて下さいと伝えており、その他にもIVF、ICSIを受ける方は移植3日前から前日までの施術を提案しています。)
「皆様にお伝えしたいこと」

大切な場面を控えているとき直前に状態を良くしておきたいと考える人は少なくありません。
しかし、私たちは習慣の中で暮らしています。
日常で急な変化が起こると身体はとっさに対応しますが、その分ダメージも受けることや、元の状態に戻るのも早いです。
鍼灸を一度受けて状態がよくなっても、習慣を変えることは難しく元の状態に戻りやすいのです。
若い頃はそんなことなかった、と多くの方が口にされます。
私たちはそれを「天地人」と言いますが、5W1Hと同じです。
いつ、何処で、どのように。住む場所や環境、仕事、付き合う人、細胞や筋骨の変化もあり更にストレスや疲労を重ねた心身。これらの回復時間は人それぞれ違います。
普段から整備されていない車が急発進し、長距離を走り続けることは難しいでしょう。
一度の変化は長く続きません、習慣が大切なのです。

身体は日々変化しているなかで、私たちが行わなければならないのは、その場一瞬の変化では無く、常にそのときのいい状態にしたり、変化に対して状態を保つことや悪化させないこと=メンテナンスなのではないかと思うのです。
そのため、妊活を一生懸命するのではなく母体の健康に目を向けていきませんか?
母体の健康は、質の良い卵子の形成や子宮内の環境改善につながります。
素敵なマタニティライフが送れるように、私たちは妊活から産後まで全力でサポートいたします。

施術プラン:妊活鍼灸(担当 藤田)