父との親子関係が不妊症に関係する女性

不妊治療

2021年11月11日
市川市行徳  A.H  (女性)  会社員  42歳
初 診 X年2月
主 訴 不妊症
診 断
既往歴 逆流性食道炎、不眠症
社会歴
現病歴 今回で反応がなければ体外に移行しようと医師から告げられた。 すこしでも今回の可能性を上げるために、鍼灸が不妊に効果があるときいたので担当医師に相談し来院した。 現在までの服薬:クロミット、デュファストン、テルロン、エレビット、排卵誘発剤など その他症状:子宮の内膜が薄い、基礎体温がギザギザで不安定、卵胞が育っていない、疲れやすい、目のかすみ、ガスが良く出る…など 所見:脉数弦  胸脇苦満R、天枢L、中注・大巨LR、胃内停水、中脘、裏急 局所診:天牖R、頭瘀血、肩井L、陰陵泉L ※火穴診での反応を含めて施術を行う

施術・経過

副腎処置、骨盤鬱血、頭部・腹部瘀血、胃の気処置、合谷、太衝、自律神経調整

背景

考察

高校卒業後上京し、都内で仕事を続けてきたが労働時間やストレスで疲労が蓄積、6年前結婚を機に退職。
辞めてから3年間、気持ちが安定せず眠れなくなってしまい睡眠導入剤を服薬していた。
不眠が落ち着いてきたある日、プライベートでストレスを感じ、2年前に逆流性食道炎を発症。
現在は食後の胃の痛みが残るが逆流性食道炎の再発はしていない。
また、育った環境が父権的だったそうで自分のすることに自信を持てないところがあり、いつも父の顔色を伺っていたそうだ。
最近ようやく自分らしく過ごすことになれてきたとのこと。
父権的な家庭で育った彼女は自分のすることに対していつも親から怒られるのではないかと自分の言動に不安を抱いていた。
そのため自信が持てずにいたが、口に出して反発したり、抵抗することはなかった。
早くから実家を出て都内で社会人になり12年間続けた職場を寿退社した。
彼女自身は柔らかい優しい雰囲気をもっているが、顔には緊張をかくせないでいる。
常に他人からの目が気になる環境は緊張を緩められない辛いものであっただろう。
年齢的な部分を省けば、骨盤内臓器の器質的な問題は検査上みられないため、育った環境での気滞や肝実と考え処置を行った。

施術プラン:妊活鍼灸(担当 藤田)