初 診 | X年7月 |
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主 訴 | 足のむずむず感・腰痛 |
診 断 | レストレッグス症候群 |
既往歴 | |
社会歴 | |
現病歴 | 50代のころから強く症状が出てきたが、30代のころ無理をして体を酷使し続けてきたのでそのせいだとは思っている。 過去に病院に掛かったときは自律神経の乱れだろうと言われたが薬を飲んでも治らないのでやめた。 今は足が気持ち悪くて眠れないので睡眠導入剤を飲んでいる。 |
レストレッグス症候群は足のむずむず感、気持ち悪さによって睡眠の質が下がり不眠症や睡眠障害を引き起こします。
そのため日ごろから疲れやすさや倦怠感を抱えているので体にストレスがかかります。
治療方法は薬物療法のほかに、鉄分の補給・カフェイン、アルコール、喫煙を控えるなど、生活習慣の見直しが求められる症状です。
鍼灸でできることは、血液の生成とドパミンの活性化です。
ドパミンとは神経伝達物質の1つで、分泌されることでやる気の向上、うれしいことで幸せを感じる、ポジティブになるなどの効能があります。
本症状は鉄分不足によりドパミンがうまく合成されず症状が現れるのではないかと考えられているため、血行改善、生成を目的とした施術を行っていきます。
鍼灸刺激によるドパミンの量の変化を測定した論文(鍼灸作用機序から神経内科領域の可能性を探る)によると、鍼灸を行うことでラットからは脳内に。
人間からは血液中からドパミン量が増えたことが分かりました。
現在男性は薬物療法をやめていますが、服薬しながら鍼灸を行うと少しずつ投与量を減らし効果を持続させることが分かっています。
Oさんには以上のことを伝え、少しずつ薬の量を減らしながら鍼灸と併用しており、現在も通院されています。毎日出ていたむずむずは数日おきになり、眠ることもできていると喜んでいました。
よくある疾患ではないのでなかなか他人に理解されず苦しむ患者さんが多数いらっしゃいます。
おすすめの医療機関はまず通いやすいところです。日常生活に支障をきたす疾患は日常的に続けないと効果が定着していきません。
少しでも回復する可能性をお求めの方はまずはお近くの鍼灸院、医療機関にご相談ください。
はじめは億劫かもしれませんが、必ずお役に立てると思います。お気軽にご相談下さい