はじめまして、市川市の行徳にある開院10年の鍼灸院「はり温灸治療院カラダノミカタ」の院長 那須です。
今回、これまで私がこれまでLINEやFacebookに書き溜めてきた鍼灸院について書いてきた記事を再編集して「鍼灸院の考え」としてご紹介させていただくことになりました。
それは鍼灸院として出来ることは何だろうと真剣に考えたことがきっかけです。
鍼灸院の考えとして発信したいこと(計画)としては「鍼灸のこと」「身体のこと」「心のこと」「栄養のこと」について。
第1回目は【市川市にある鍼灸院 はり温灸治療院カラダノミカタの紹介】として書かせていただこうと思います。
私は高校を卒業して高田馬場にある専門学校で介護福祉士の勉強をしていました。
介護福祉を学んでいたのになぜ鍼灸師になったか。
もともと祖父母との3世代同居ということもあって、高齢者と関わることは好きで話をすることも、聞くことも好きでした。
それが介護福祉士の実習で訪れた施設では、仕事として関わることに難しさを感じてしまったのです。
出来ることならもっと目の前の利用者さんとしっかりと向き合いたい。
その気持ちや次第に強くなったのです。
誤解を恐れずにいうと死ぬ時に幸せだったと思って欲しかったのです。
優しく触れられることで安らぎを得て、気持ちよく朝まで眠ることが出来て、痛みがない状態で食事や排泄、入浴時などの痛みから開放したかったというか。
私は実習後に介護福祉士になるための国家試験の準備をしながら鍼灸師になることを決意します。
しかし、鍼灸学校へ入学すれば「あん摩指圧マッサージ師」「はり師・きゅう師」が同時に取得できると思っていたのにも関わらず、進学した鍼灸学校は「あん摩指圧マッサージ」の資格が取れない学校でした。
人に触れて癒したいという気持ちで入学したのに、手に持っている物は多くの人が嫌う鍼、そしてお灸。
どんなに優しい気持ちで接しても私と患者さんの間には絶対的な距離が生じてしまうのです。
けれどこの無知な選択が功を奏して、清朝宮廷医であった王家の末裔で十代目当主と出逢うことに。ちなみに門弟は私を含めて日本に3人しかいません。
そして弟子入りを許され、宮廷医学、台湾針灸、YNSAや朱氏の頭皮針、針麻酔、澤田流、長野式を学び、台湾で董氏針法を董景昌博士の門弟・胡文智老師から10年かけて学びます。
さらに鍼灸学校卒業後は鍼灸専門学校の教員課程へ進み、卒業後は心理学、手相学、算命学、易学、分子栄養学について修得しました。
その後、恩師が主宰する勉強会の講師を勤めながら、東京・池袋で開院。
翌年に埼玉・大宮の整骨院で統括として働き、10年前に市川市行徳に「はり温灸治療院カラダノミカタ」を開院しました。
現在まで3人の鍼灸学校卒後教育に携わり、2019年には渡米してNY(ブルックリンとマンハッタン)で1週間滞在。
appleのカメラマン、イェール大学の教授、弁護士、執筆家、画家、美容師の方たちに鍼灸をおこなってきました。
そして現在は行徳の鍼灸院「はり温灸治療院カラダノミカタ」は2人の鍼灸師で営業しています。
今後はこの鍼灸院を大きくして分院を作りたいという願望は特になく、1時間ゆっくりと鍼灸を受けて休める場所を作りたいと考えています。
その理由は、消耗される社会の中で “個” を大切にできる場所を作りたいからです。
理想は色々なタイプの鍼灸師や整体師、理学療法士、カウンセラーが所属して、好きな施術を選択して受けられる鍼灸院であったらいいなという想いはあります。
はじめの話に戻りますが、この度は数ある鍼灸院や整体院の中から「はり温灸治療院カラダノミカタ」のブログを読んでいただいてありがとうございます。
それはあなたも私たちも幸せなことです。 なぜなら私たちはあなたに嘘をついたり騙したりしないからです。
このことは私たちの鍼灸院の約束事であり、ズルいこと、格好悪いことはしない、利益のためにセールスをしたくないのです。
漢方も登録販売員になって販売すれば利益が出ますが、信頼している病院へ依頼した方が安価で良いものを処方していただけるので鍼灸院では出しません。
こういった話をして良い人に思われたいという考えはなく、10人中3人に好きになってもらえたら良いと考えています。
それは気の合わない7人に好かれる努力をするよりも、好きな人・気の合う人を癒した方が鍼灸の効果も出るからです。
キレイごとに思われますが、私はこのような形で行徳に鍼灸院を出して10年間営業してきました。 もちろんこのような形ですから経営は苦しかったです。
皆さんには商売が下手だと言われますが、嘘をついたり騙すことは気持ち悪いのです。
そして好かれる努力をするよりも真面目に鍼灸をおこなう、患者さんと向き合った方が無駄がないと思っています。
そのため300袋作った漢方茶も150袋の在庫がありますし、冬用に作ったお腹の砂枕、探す手間を無くすために購入したお灸、よもぎ蒸し、炭酸足湯もセールスしていません。
なぜこのようになってしまうのか。
私はあくまでも経営者になりたくて治療家になったわけではないのでセールスが苦手なのです。
また苦手なこと、嫌いなことは苦痛です。
苦手なこと、苦痛なことをすればストレスになって病気になります。
そのことを患者さんに話すのに、自分に強いストレスをかけることは矛盾してしまいます。
私がこのように考えるのには代々農家だったことも影響しています。
最後まで土と作物と真剣に向き合って家族を養い、生まれてから死ぬまで田畑と命がけで向き合ってきた祖父を思うと、自分の生き方にまっすぐでありたいと思うのです。
だから私たちは生真面目にコツコツと鍼灸をおこなっています。
派手さもありませんし愚直にコツコツ続ける。
ただそんな私とあなたには鍼の長さ40mmの距離があります。
私はその距離を埋めるために一生懸命です。
面倒くさいと思われるかもしれませんが、ただその距離を詰めるためにこのような人間が一生懸命に向き合っているということだけご理解ください。
世の中には沢山の選択肢があります。 この文章を読んで嫌だと思ったり、面白いと思ったり。それは個人の差がありますから、間違いない選択だと思います。 それを否定はしません。
ただ、私達はあなたを肯定する人でありたいですし、リラックスして鍼灸を受けていただきたいと思います。 ですから、良いと思った方は気軽にご連絡ください。
私たちは誇りをもってあなたと真剣に向き合います。
【はり温灸治療院カラダノミカタ】
千葉県市川市行徳駅前1-27-20 堀徳ビル301
電話:047-711-0169
公式LINE:@oyl8936c
休診日:月・木